今回も選択科目を「数学」にするか「社会系の科目」にするかで迷っている人向けの記事になります。
前回選択科目で数学をおすすめしない理由を書きました。
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【文転】数学と社会系(日本史、世界史など)どっちを選択科目にする?【数学受験をおすすめしない理由】
私は現役時代に数学受験をしていました。 文転した理由の記事にも書いたように、「数学が得意だから数学受験をしよう」という考えで数学を選択しましたが、数学は様々な観点からおすすめはしません。 ただし、偏差 ...
しかしあれだけだと「数学のデメリットしか伝えていない状態な」ので、今回は社会系(日本史など)をおすすめする理由を書きます。
私が現役時代は数学選択、浪人時代は日本史選択だったので、どちらを経験して感じたことを書いていきます。
また、タイトルは「社会系をおすすめする」となっていますが、今から書くことは自身の「日本史」の勉強経験が基になっています。
目次
選択科目は社会系(日本史、世界史など)をおすすめする理由①:安定して点を取れる=精神的にかなり楽
日本史は勉強に時間をかけたならば、そのかけた時間に比例して結果が出ます。
なので、しっかりと暗記に時間をかけてきた人は安定して点を取ることができます。
ここで、「結局それは数学より時間かかるんじゃ…?」と思った人もいるかもしれないので書いておきますが、正直数学の方が圧倒的に時間が掛かります。
理由は2点です。
理由①「数学をおすすめしない理由」に書いたように、1問1問の時間がかかる。
理由②数学も結局レベルが上がってくると、「暗記に近い作業」になります。
②に関して言うと、「数学」はレベルが上がってくると初見じゃ解けない問題って沢山あります。
この感覚が分からない人は青チャートなど、難しめの問題集を何ページかやればわかると思います。
そのような問題が解けるようにするには、何度も解きなおして書けるようにするしかないです。
つまり、数学も結局「理解した上で暗記する」ような作業になります。
日本史の暗記は知らない知識を足すだけなのですぐにできますが、この数学の暗記は時間がかかります。
「数学を暗記」と書くと賛否両論ありそうですが(繰り返しになりますが、丸暗記するわけではありません)、こんな本もあるくらいなので、興味がある人はぜひ読んでみてください。
少なくとも私はどちらも経験してみて、数学の方が時間がかかると感じました。
一見、暗記量だけ見れば日本史の方が大変そうに見えます。
例えば、山川の用語集には解説がついている単語が6600単語、解説がついていないものは10000単語あります。
しかし、用語集に乗っている単語をすべて覚える必要はありません。
出やすい単語をまず覚え、それを覚えた上で問題集や過去問で演習を繰り返し、知らない知識を集めていけば大丈夫です。
(日本史の勉強法はまた詳しく書きます。)
このように「暗記→演習」を繰り返す作業でかけた時間に比例し知識が積み上げられ、「安定」するようになります。
入試が近づくにつれて、安定した教科が1科目でもあると非常に精神的に楽になれます。
選択科目は社会系(日本史、世界史など)をおすすめする理由②:隙間時間を有効に使える
日本史は隙間時間でも勉強できます。
もちろん、紙に書いて暗記をする作業は外ではできません。
しかし、1問1答などの「確認」はできます。
数学でも「確認」できるよね?と思った人いるかもしれませんが、復習重視の勉強法に書いたように、数学において「手を動かさない勉強」など、ほとんど意味がありません。
また、隙間時間は「英単語・熟語・古文単語をやるんだけど…」という人もいると思います。
それはそれで大事ですし、素晴らしいことです。
私が今回言っている「隙間時間」とは、「毎日決まって発生する隙間時間」ではありません。
どういうことかというと、そもそも「英単語や熟語」は隙間時間とは言っても、基本的には「一日何ページ」「一日何個」って決めてやってますよね。
逆に言えば、英単語や熟語などは、毎日発生する隙間時間(決まった時間)に(ルーティンとして)やっているはずです。
今回言っている「隙間時間」とは、「英単語が早めに終わった時」「ご飯がなかなか出てこない時」「友達がなかなか来ない時」など「偶然できた隙間時間」のことを言っています。
私がここで言いたいのは、「そのような偶然できた隙間時間に、選択科目の勉強ができる」ということが大きなメリットだということです。
選択科目は社会系(日本史、世界史など)をおすすめする理由③:MARCHまでなら日本史がとても簡単
MARCHの日本史は、しっかりと覚えることを覚えていけば、本当にすぐ終わります。
早い年だと、15分とかで終わります。
15分で終わらずとも、20分くらい余ることは普通にあると思います。
一方数学はどうなのかというと、文系のMARCH数学はそこまで難しいわけではありませんが、社会系の科目よりは手がかかるでしょう。
15分ですべて解き終わるなんてことはないですし、年代・学部によっては平均点がとても低かったりします。
それに比べ、社会系の学部で平均点がすごく低くなることなど聞いたことがありません。
選択科目は社会系(日本史、世界史など)をおすすめする理由④:直前期に過去問演習が楽
③に書いたように、過去問がすぐ終わるので、「日本史の回答時間+丸付けする時間」が「数学の解答時間」より短いなんてことになります。
(ただし、早慶上智の日本史は別です。特に、上智の過去問は日本史でも時間ギリギリでした)
日本史の場合、演習・暗記をしても、英語や国語に回す時間はちゃんと残ります。
現役生の場合、学校がある日は数学2年分やったら塾が閉まる時間になる、なんてこともあるかもしれません。
日本史は2年分やってもそんなに時間がかからず、他の教科を演習をできます。
また、①にも書いたように、日本史は過去問をやるたびに知識が深まり、基本的には点数が上がっていくので、そういう意味でも楽だったりします。
選択科目は社会系(日本史、世界史など)をおすすめする理由【まとめ】
今回は社会系の科目をおすすめする理由を書きました。
私も浪人する際に、「選択科目を数学から日本史にするかしないか」で散々迷った挙句、日本史を選択しました。
結果良かったと思っています。
前回の記事と合わせて読んでいただき、「自分は社会系の科目にした方がいいかどうか」を考えていただければと思います。
これ以外で質問などありましたら、Twitterなどで聞いていただければと思います。
答えられる範囲であれば答えます。
また、そもそも文転するかどうかで迷っている人は以下の記事を参考にしてみてください。
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