今回は私が大学受験で学習した4教科について書いていこうと思います。
4教科とは国語、英語、日本史(浪人時代の選択科目)、数学(現役時代の選択科目)です。
目次
国語
役に立ったこと
読解力の向上
大学生になってからは、読書をする際に、
「要点をすぐにつかめる」
「先の展開が読める」
「対比構造がつかめる」
「読むスピードが速くなる」
このようなことが当然のようにできるようになっていました。
また、趣味としての読書だけでなく、「大学の課題」でも役に立ちます。
大学ではどの学部でも「文献を読んで、○○文字でレポート作成」みたいな課題があります。
文献は当然初見の文章です。
そのような初見の文章を読む際に、読解力があるとすんなりと内容を理解することができます。
これは間違いなく大学受験の勉強から得たものだと考えています。
なぜなら、基本的に学校の国語の授業では読解力が鍛えられない傾向があるからです。
学校の国語は、同じ話を何時間かかけて読んでいきますよね。
その際に、大事な文章・(小説であれば大事なシーン)を説明されますが、「なぜそこが大事か」ってあまり説明されませんよね。
その「何故大事か」がわかっていなくても、学校の定期テストは「授業で説明した文章」を出すので、内容が分かっていれば点数を取れたりします。
つまり、学校の国語のテストは、「読解力」ではなく、「暗記力」の勝負になっています。
初見の文章を正確に読めて、問題に正解できて初めて「読解力がついた」と言えると思っています。
大学受験の国語の勉強で「対比」「指示語・接続語」「論理展開」などを学び、それらを初見の文章でたくさん演習することで「読解力」が圧倒的に向上しました。
指示語・接続語の使い方がうまくなる
「指示語・接続語の使い方」を学ぶことによって、読解力だけでなく「書く力」も向上しています。
先ほど書いた大学の課題(レポート)で1000~4000文字程書くことは良くありましたが、圧倒的に高校生の頃より、文章を書く力が上がっていると感じました。
また、レポートだけでなく、リアクションペーパー(講義に出席した際に自分の意見・感想を書く紙の事)でもそれを実感できました。
なんなら、この文章を書いている「まさに今」も実感しているくらいです。
さらに、これから大学生になる人で卒業論文がある学部の人は、1万文字~を書くことになると思います。
論理的な文章を書ければ、意外と1万文字位はすぐ書けるようになります!
聞かれたことに正確に答える力
これは高校受験でも言われることですが、≪「なぜ~?」と聞かれたら「○○だから」で答える≫みたいなのありますよね。
そのようなことは簡単ですが、軽視できない大事な能力だと感じます。
特に、就活の面接では「聞かれたことに対して正確に答えること」が重要になります。(詳しくは就活のカテゴリで今後書きます。)
面接だけなく、ES(エントリーシート)でも聞かれたことに対して正確に答えることは大事です。
受験勉強の際「設問を読み、それに答えること」を繰り返すことで、「聞かれたことに対して正確に答える力」が身に付きました。
役に立たなかったこと
古文・漢文
古文・漢文に関しては本当に役に立ったと感じる瞬間はないですね。
しいて言えば、漢文は文章の内容が教訓的な話が多いので、気に入った文章は今後の教訓として取っておくのはありだと思います。
古文に関しては、文章の内容的にも役に立つことはないように感じました・・・。
英語
役に立ったこと
全てが役に立った
英語に関しては「勉強したこと全て」が役に立ったと感じています。
上智だからかはわかりませんが、語学系の学部でなくても英語の文章を課題で出されることはありましたし、何より日常で見る英文の意味がわかるのは大きいです。
「今の時代スマホで翻訳できるじゃん」という人もいるかもしれませんが、日常で目にする英語に対していちいちスマホのアプリなんか起動しませんよね。
「ふと目に入ってくる英語の意味がわかる」ということが何より嬉しいです。
大学受験英語をちゃんとやれば、「専門的な用語がたくさん出てくる本」を除けば、基本的にどんな英語の本でも、読むことができる力がつくと感じています。
役に立たなかったこと
なし。
役に立ったことはありません!
私は留学経験がありませんが、4年間国内で過ごした私ですら、大学受験英語をやっておいて良かったと感じています。
もちろん、受験時代に比べれば多少英語力が落ちている実感はありますが、それでも十分な力だと感じています。
受験英語を馬鹿にする人は、「ちゃんと受験勉強していない人」や、「文法を学ばずに海外へ行き、英語を取得した人」だと思っています。
日本史
役に立ったこと
なし
残念ながらありませんでした。
「暗記のコツ」などと書こうと思いましたが、それは英単語を覚える作業でも培えますし、勉強全般に言えることなのでここでは「なし」としておきます。
あくまでも私は、「受験に合格するための道具」と割り切って取り組んでいたのですが、本当に役立つことはなかったです…
日本史を専攻科目にする人はもちろん役に立つとは思います。
役に立たなかったこと
全てです。
あれだけ必死に覚えていた単語や出来事の内容もすっかり忘れています。
まあ、合格するのに役立ってくれただけで十分です。
数学(現役時代の選択科目)
役に立ったこと
論理的思考能力
物事を論理的に考える力がついたと考えています。
簡単に言うと、なにか日常で問題が生じた時に、まずは原因を考えることです。
ただ原因を考えるだけでなく、「その原因は正しいのか」「ほかの要因は生じていないか(ほかのプロセスはないか)」などと考える癖がつきました。(これに関しては今後記事で詳しく書く予定です)
高校受験の頃の数学は、一問一問が短く、証明問題を除けば「長くて5行位」だった記憶があります。
しかし大学受験の数学は、一問一問が長いです。
基礎を築いた上で、それをどう使い、どのように答えまで持っていくか。
この思考は論理的な思考能力を鍛える上で大事になります。
もちろん、思考するだけでは論理的な思考力はつきません。
答えまでのプロセスを理解し、紙に書くことが大事です。
例えば、初見で解けない問題は解説を見るのですが、その際に「なるほど!」ということが度々ありました。
そのできなかった問題対し、「解説を読み論理展開を理解し、自分で書けるようにするまで解きなおす」
この作業で論理的思考力が培われると考えています。
相手に伝える力
これは国語と似たような部分もありますが、数学で記述の解答を書く際には、「指示語の使い方、接続語の使い方」も大事だと考えています。
よって○○ (∴○○)
なぜなら○○から。(∵○○)
このことから○○と言える。
などです。
答えが合っていることが最も大事ですが、「解答のプロセスが正しいか(筋が通っているか)」ということに気を付けて書くと、自ずと相手に伝わりやすい文章を書くことが上手くなります。
役に立たなかったこと
複雑な計算
暗算は早ければ多少は役に立ちますが、それでも基本的に、日常では電卓を使いますからね。
また「簿記の試験」などもそうですが、「社会に出てから扱う数字は間違いが許されないことが多い」ので、結局暗算は使わなくなると思われます。(まだ学生の私が言うのも恐縮ですが)
少なくとも、大学時代に計算力は特に役立ちません。(式を立てる力などは発送の面で役立ちます。ここで言っているのは「計算力」です。)
受験時代は微分積分などでゴリゴリの計算をやっていましたが、あれは文系の人は今後使いませんね。
経済・経営学などの授業などを取れば多少出てくるかもしれませんが、本当に極わずかです。
大学受験の勉強で役に立ったこと・役に立たなかったこと【まとめ】
今回は役になったこと・役に立たなかったことを書いていきました。
ご覧の通り、勉強したこと全てが役に立つわけではありません。
しかしそれを覚えるための「暗記法」などの「勉強の仕方」は生きてくると思います。
また、今後役に立たなくても、受験に合格するうえで役に立てばそれでいいと考えています。
実際、偏差値が高い大学に合格できれば就活などで評価されます。(もちろん学歴だけではダメ)
ずっと同じ職場かどうかはわかりませんが、一日約8時間、45年間働くと考えれば
受験勉強が入試で合格するのに役立つ≒就活に役立つ≒45年間役立つ(なんなら老後まで影響する)
と考えて良いと思っています。
なので「受験勉強は役に立たない」などと言ってくる人は無視して、今やるべきことに取り組んでくださいね。