私は4年間塾講師のアルバイトをしてきました。
「塾のアルバイトはブラック」とよく言われていますし、私が大学1年生の頃も、「塾 バイト」と検索した時に「塾 アルバイト ブラック」という予測変換がされたのを覚えています笑
今回は実際に4年間働いてみて、「塾のバイトがブラックだったかどうか」について書きたいと思います。
「4年間働けたなら、ブラックじゃないんじゃないの?」と思う人もいるかもしれません。
しかし、色々と怪しい部分はありました笑
人によっては、最後まで読んで「ブラック」と判断するかもしれません。
今回は「塾のアルバイトがブラックと言われる理由」を深堀していきたいと思います。
しかし悪いところだけではないので、良い部分もまとめていきます。
なので今回は「塾のアルバイトの特徴」をまず書き、「それに付随するメリット・デメリット」を紹介していきます。
また、デメリットに関しては、考えられる解決法も書いていきます。
目次
塾のアルバイトの特徴①曜日固定、時間固定
基本的に塾のアルバイトはその性質上、「曜日固定、時間固定」になります。
学期の初めに出勤可能な日を塾長に伝え、その曜日に出勤します。
メリット:1週間のリズムを作りやすい
あらかじめ「〇曜日のこの時間がバイト」と分かっているので、「〇曜日に遊びの予定を入れよう」というような具合になります。
その結果1週間のリズムができたような感覚になります。
メリット:シフトの提出がない
個人的にはコレがありがたかったです。
初めから曜日を伝えているので、いちいちシフトを伝える手間がありません。
私は飲食店で掛け持ちで働いていたのですが、飲食のバイトでは、2週間ごとにシフトを提出していました。
2週間ごとに2週間分の予定を立てるのが割と面倒くさかったです。
デメリット:イベント(サークルの飲み会など)に参加しにくい
同じ塾に、授業を代わりにしてくれる人が見つかれば、代講してもらうこともできます。
しかし、そうでない場合には基本的に休むこと(授業を振り替えたり)はできません。
例えばサークルのLINEで、「7月末に飲み会やります!日程調整お願いします」みたいなアンケートが7月上旬にあったとします。
そこで自分の出勤する曜日に票が集まっていた場合、飲み会に参加することは難しくなります。
もし飲食など、「シフト制のバイト」をしていれば、月初の段階では月末シフト希望など出してないことが多いので、そのようなイベントには参加しやすいでしょう。
解決法→先生が多い塾で働く(代講をしてくれる先生がいる可能性が上がるから)
塾のアルバイトの特徴②基本的に夜しか働けない
メリット:特になし
色々考えましたが、夜しか働けないことにメリットはありませんでした。
デメリット:もっと稼ぎたくても稼げない
例えば3限に授業が終われば、(バイト先までの距離にもよりますが)16時位には働ける状態であると思います。
しかし塾のバイトは18時半前後から始まることが多いので、18時まで暇になってしまいます。
さらに18時から始まるので1日2コマしか働けない塾がほとんどだと思われます。
解決法→「4限まで授業をいれる」「サークル活動をする」などをして、暇な時間を作らない(とりたい授業がない場合、中々難しい)
塾のアルバイト特徴③時給〇〇円ではなく、一コマ〇〇円
メリット:労働時間の割には稼げる
基本的に個別授業の場合、90分で2000円位が一般的かなと感じます。
つまり60分換算すると、1300円。
他のバイトは60分1000円前後が多いので、60分で1300円は良いほうであると言えます。
まあ、上記したように、1日2コマしかできないので、個別授業の場合、一日4000円くらいが限度なんですがね。
しかし集団授業は60分で2500円~3000円位は貰えるはずです。
大体、集団授業は大体どの塾も一日120分なので、1日に5000~6000円は稼げることになります。
デメリット:1日のトータルの稼いだ額は少ない
これは個別指導の場合ですね。
上に書いたように「一日4000円」が毎回続くと、少し物足りないような気がします。
解決法→集団授業をやる、他のバイトを掛け持ちする
塾のアルバイトの特徴④講習期間がある
メリット:長期休みにめちゃくちゃバイトができる
長期休みは大学生は暇になるため、暇な時間で働きたい人は多いでしょう。
なので、基本的にどのアルバイトでも長期休みはバイトのシフトを出しても、弾かれてしまうことがあります。
しかし塾の場合、昼間から夜まで授業があり、基本的に講習期間は人が足りていないのでめちゃくちゃ働けます。
昼間から夜まで「〇」でシフト希望を出した場合、昼から夜まで働くこともできると思います。(塾の生徒が少なかったり、「教えられる科目が1科目」とかだと流石にきついですが。)
私は集団授業もしていたので、夏休みは約20万稼ぎました。
デメリット:講習のシフト提出がかなり早い
普段は生徒が固定の曜日に来ますが、夏休みや冬休みなどの「長期休み」は普段とは平日昼間から授業をしなければなりません。
多くの生徒の授業を全て期間内に消化するためには、塾長の「綿密なシフト作成」が必要になります。
そのために、長期休みのかなり前に、割と長い期間のシフト提出を求められます。
例えば(塾にもよると思いますが)夏休みの場合、1.5か月前くらいに「40日分のシフト提出」をしなければなりません。
40日前なんて、旅行の計画くらいしかまだわかりません。
その状態でシフトを提出すれば、当然夏休み1.2週間前に立った予定に参加できなくなります。
解決法→率先して、早めに友達との予定を立てる(「旅行以外の予定」に関しては結構難しい)
その他メリット・デメリット
メリット:生徒とのコミュニケーションは楽しい
まず、生徒に勉強を教えることが楽しいです。
当然1人1人に特徴があります。
慣れてくると「こういう生徒にはこうやって教えた方が良い・このテンションで教えた方が良い」みたいなのが生まれます。
人間観察というと少し大げさですが、一人一人の個性が見れるのは楽しいです。
また、生徒にもよりますが、大学生の先生が若いからか、とても気さくに話しかけてくれます。
授業時間だけでなく、中・高生と休み時間などに色々な話をするのも楽しいです。
デメリット:サービス残業がある
集団授業は60分で2500円~3000円もらえると書きましたが、集団授業の場合予習に時間を取られます。
なので、予習時間も含んだ給料と考えると妥当(そんなに高くないかも)です。
また、1コマ○○円なので、授業終わりの「ミーティングの時間」や「掃除の時間」に給料は発生しません。
手当を出してくれる塾もあるようですが、基本的にはそれも雀の涙程度だと思われます。
解決法→なし
結局ブラックなのか?おすすめなのか?
結論を書くと、以上を読んでいただければわかる通り、「ブラックかもしれない」です。
少なくとも、上記のことを読んで
「めっちゃブラックじゃん」
「サービス残業なんてありえない!」
「飲み会参加できないの絶対嫌なんだけど!」
と感じた場合にはお勧めできるバイトではないかもしれません。
「ブラックかもしれない」
なぜ「かも」とつけているかと言うと、メリットもあるため人によって感じ方が違うと思うからです。
サービス残業など、解決法がないブラックな部分もありますが、「それでも良い」と思えるくらいメリットを享受できればできれば、やる価値はあると思います。
メリットの部分には書きませんでしたが、生徒から合格の報告を貰えれば当然嬉しいですし、他にも生徒の成長を感じた時などにやりがいを感じます。
また、これは塾・個人によることなので書きませんでしたが、「人間関係」で随分と気持ちは変わってきます。
例えば、「社員と気さくな仲になれるかどうか」「バイト仲間と楽しく過ごせるかどうか」
バイト仲間がいれば「掃除の時間」は話せて楽しいし、社員と気さくな仲になれれば、ミーティングももはや談笑のような雰囲気になるかもしれません。
このように、授業だけでなく「給料が発生しない時間を楽しめるかどうか」も大事だと思います。
ただ、塾長やバイト仲間など、人間関係に関しては実際に働いてみないとわからないので、働いてから判断するのも一つの手だと思います。(これはどのバイトにも言えることですが。)
【塾講師のバイトはブラック?】実際に4年間働いて感じたメリット・デメリット【まとめ】
今回は塾のアルバイトがブラックなのかどうかに関して書いていきました。
迷っている人への一つの判断材料となれば幸いです。
次回以降、また塾のバイトに関する記事を書こうと思いますが、何か質問等あればTwitterなどで聞いていただければと思います。